Art is the supreme expression of love.
「芸術とは、愛の行為である」
Auguste Rodin

この作品はオーギュスト・ロダンの言葉を冒頭載せに
現代のクリエイション(特に美容や造形)に重ね合わせて制作しました。

髪をデザインする”と”彫刻を彫る”という行為は
美を造形する共通点があり
光、影、質感、そして人を素材として愛を形にしていく。
ロダンの哲学を現代の美容というアートに落とし込んでいます。

舞台は、静岡県立美術館ロダン館
ロダンが彫刻の中で“動きを閉じ込めた永遠”を見出したように
この映像もまた、「止まることで完成する美」を描きます。

彫刻家は、“死を彫る”ことで永遠を創る者
美容師は、“生を整える”ことで今を輝かせる者
正反対の行為のようでいて
どちらも“形”という同じ手段で
人の存在をこの世界につなぎとめている。

美容師は“創造という名の生者”として
もう戻らない存在を静かに整えていく。
髪が整うたびに世界は静まり
やがて一つの命が“作品”として永遠になる。

生と死、変化と静止。
その狭間にある“美”の在り方を
光と影、質感と余白で描き出します。

撮影協力:静岡県立美術館
※特別な許可を得て撮影しております