KAMISMA ONE

2023.08.21公開

古里絃多

今回二次審査用の作品には 「繭」 という作品をエントリーさせていただきました。
繭とは完全変態をする昆虫の幼虫が中にこもって休眠し、さなぎの期間を表します。
いわば未完成の時期。
人ととして繭の時期、未完成の時期の完成への憧れ、妬み、寂しさ、歯痒さそんな感情が
現代らしいと思い
その健気さを作品として制作しました。

今回の作品には
完成したものに対して憧れ求めている女性も魅力的だということを表現したので
繭と現代の成熟してない女性の比喩が全てに込められています。
花を見て憧れているシーンはSNSを見て他人を羨んだりする
最後の切れ目から瞳が見えているシーンは
繭から出て成虫になることをイメージして
自分も魅力的で可能性に満ち溢れていること成長することをイメージしました。

それに合わせメイクは主張はなくとも煌びやかで
衣装はまだ何にも染まってない美しさを表現しました。
ヘアは綺麗にまとめるのではなく
人間らしさと未完成なことをイメージして髪の流れを崩すような
毛束を散りばめて制作しました。