2023.12.14公開
KAMI-1 グランプリ 2023
多様化する社会の中で自分らしくいる事は難しい。
周りの環境。職場や年齢、自分の現在地。
自分のやりたい事と現実との狭間で、
我慢を繰り返しながら過ごす日々。
朝7時、鳴り響くアラーム。
眠たい目を擦りながら朝ご飯を食べて、
満員電車に乗り職場に向かう。
今日の街はやけに人が少ない。
しばらくして日曜日だからと気付く。
曜日も忘れるほど必死に働く毎日、
美容師という仕事に土日は関係ない。
両親と電車に乗る子供たち。
テーマパークのカチューシャをつけて、
ワクワクとした顔で楽しそうに笑っている。
そんな時ふと思い出す。
自分があの子くらい幼かった頃、
我慢なんてしてたのだろうか?
遊びたい時に遊んで、寝たい時に寝る。
その時の感情に任せて思いのままに過ごしてた
自分の気持ちに正直に。
子供の頃のようにもっと素直に自分を表現したい。
自分を鼓舞する自分だけのリズムで、
”じぶんらしく”生きる
自分の魅力は自分が1番知ってるんだ。
2分間に自分達のストーリーとメッセージを
たくさん込めて制作しました。
惹き込まれる作品とはなにか、
短編映画のような視聴者の心に少しでも残る、
ついつい見返したくなるような
シネマルックな映像作りをしたいと思いました。
その中で今の自分達ができる事や感じる事を詰め込み、
一つの映像作品にして表現してみました。
誰もが幼少期に心を踊らせた絵本の世界。
子供が見ても分かる世界観だからこそ、
嘘偽りのない純粋な”うつくしさ”が
そこにはあると思います。
髪の毛だけに固執せず、
手作りの衣装や装飾で髪やモデルの魅力を
最大限に惹き出せるよう
美容師らしく手仕事にこだわって作りました。
映画というには短い映像ですが、
その2分間に私達のこだわりや想いが詰まっています。
映像、ヘア、装飾、音楽など全ての演出で
コンセプトの方向性を擦り合わせ、
自分たちが表現したいモノを形にしました。
様々なクリエイティブの要素が合わさって出来た2分間。
そんなこだわって作った作品を
皆様に見て頂ける事を心より嬉しく思います。