2023.12.14公開
KAMI-1 グランプリ 2023
音量あげて見ていただけたら嬉しいです。
「僕は美容師。」
アタッシュケースに入れた仕事道具を持ち運び街を歩く。
僕の仕事は自らの手で人の魅力を引き出すこと。
暖かい光の下に素敵な叔父様と伯母様。
あの二人の過去を、背景を見てみたいと思い走り出す。
「僕はタイムトラベラー。」
証明写真機のフラッシュと共に二人の過去へタイムスリップ。
大事なプロポーズの日。
男性の髪を切り、スタイリング剤でビシッとキメる。
美容師として一つのストーリーをサポートし見届ける。
花束を渡す瞬間を写真におさめる。
そのフラッシュとともに僕は現在へ。
カメラから出た、一枚のフィルムがポトリと落ち、若いときの男性が拾う。
再び現在にタイムスリップ。
その日は二人の記念日。
目に映るのは花束を渡す素敵な男性。
過去で拾ったあのフィルム写真も大事に持っていた。
そんな二人を見て、気づくと足は二人の元へ。
「素敵な二人を撮らせてください。」
スタジオで、ヘア、メイクそして写真。自分ができる人の魅力の引き出し方。その中で二人のベストな瞬間を切り抜く。
二人の心に残る瞬間を。
この度はお忙しい中ご審査頂きありがとうございます。
『Time travel』
街で見かけた素敵な二人の過去にも美容師が背中を押す力を与えている。
そんな背景を覗き、力になる。
そして背景を見た上で自分のできる仕事を通して二人最高の一瞬を切り取る。
こんなストーリーを考えました。
ストーリーを考えてから、いざ作ろう!となった時に構成、脚本、スタイル、モデルさんのキャスティング、衣装、音楽、映像、ロケ、スケジュール感など幅広く考え、作り、行動してできた映像となります。
一次で魅せた技術面を超えて、美容師の枠を超えて一つの映像を作れたと思っております。
今まで美容師と言う仕事をしてきた中で得た知識と経験、感覚、人との出会い。その一つ一つがありストーリーを形にすることが出来るようになったと思います。
感じ方は沢山あると思います。
会場で流れることを想像して2分という枠で伝える中で映像に余白を残し、見る人それぞれのの価値観でも解釈を楽しめるように作りました。
このような貴重な機会を頂きありがとうございます。
ご審査の程、どうぞよろしくお願い致します。