KAMISMA ONE

縦型 POLARITY

2024.12.16公開

ERI

AMATA creative

POLARITY (両極)

世の中のあるすべてのものは、対極にあるからこそ両極の美しさを生む。時代を経てもそれは変わることなく普遍的。なにが古い、なにが新しいでなく、共存していくストーリーは今も未来もなにもかもが新しい。
60秒が一瞬で終わってしまうほど映画予告のような〝両極〟のスリリングを感じていただけたらと思います。


◼️和と洋(着物)✖️(洋装)
◼️動と静(乱心と平静)
◼️黒髪✖️金髪
◼️丁と半
◼️黒と白
◼️琥珀(オレンジ)と青紫(バイオレット)
◼️和楽器(琴)とオペラ
◼️都庁と古民家
◼️乱心と平静
◼️光と影

まずモデルが1人で両極を演じることから、この60秒ストーリーは完結する。金髪、パープルグラデーション、そして黒髪へと、未知への魅力、ゾクゾクする高揚感が溢れて止まることはない。
両極のコントラストはアーキテクチャーにも言え、日本初のポスト・モダニズム建築として建築家丹下健三氏の代表作品の東京都庁と荒川区の古民家という対比。都庁のコントラストの美しさはパリのノートルダム大聖堂の形をモチーフにしたと言われる個性的な外観。そして琴の音(さくらさくら)から始まるイントロダクションからの丁半賭博シーン。後半部分はイタリア語のオペラ(アヴェ・マリア)と、私たちを取り巻く相反する〝美〟はゾクゾクとするものがある。
スリリングさはさらに未来への光(高エネルギーから低エネルギーによって生まれる)を浴びて天を仰ぐラストシーン。都庁から見る眼下に同じく丹下氏のガラスのピラミッド、改修工事中であってもパークハイアット東京の存在に心揺れる。
東京の大きな夜空。エネルギーをチャージして明日、そして未来へ私たちは美しさに向かう。

一次審査でも着付けをしたが、決勝はさらに本格的にイメージ通りの着物を一式揃えた。美容師の愉しさは洋装だけでなく、和装へのめくるめぐるクリエーションであり日本人の誇り。今回、昭和のかおりを少し入れた極妻風の着付けと大きな簪をつけたヘアは今の時代でも新鮮。岩下志麻氏のように、襟を抜き華奢なアクセサリーも装着して凄みを出した。
都庁は大聖堂のイメージでもあるのでどうしてもアヴェ・マリアの曲で丹下健三氏へのオマージュを捧げたく、一次審査のマダムバタフライ同様、ミラノ在住であるソプラノ歌手にお願いした。この動画のためにピアニスト含めチームを作りミラノのスタジオで録音した音源、イタリア語でのシューベルトの「アヴェ・マリア」を起用。
都庁のシーンはまさしく大聖堂を思わせ、彼女ならではの力強さを感じる美しいソプラノの歌声が響きわたり、心が解放されるかのような安らぎをもたらしてくれる。




モデル: 宮崎舞
ヘア&着付け : ERI
メイク: MIKA
アシスタント:上之園大夢

Shooting Location:東京都都庁/荒川区古民家
Edited by: MIKA
Directed by: MIKA
Produced by : AMATA